皆さんこんにちは。
本日は我々bikeportだからこそできるロマンに満ちた究極のアルミロードをご納車いたしましたのでご紹介いたします。
今回ベースとなったのはTREKのEMONDA。
TREKが誇る超軽量レーシングバイクとして登場しました。
現在はカーボンバイクではMADONEと統合する形になり実質的なEMONDAは廃盤となりましたが、TREKのアルミロードバイクのシリーズではこのEMONDA ALRが最軽量のパフォーマンスバイクとして継続販売されています。
TREKのアルミニウムフレームの中には【AL】と【ALR】の2種類が展開されており、ALRは300シリーズの超軽量なアルミニウム合金と油圧フォーミング成型を駆使し、カムテール形状と最適な剛性を高バランスで融合しており、カーボンに劣らない性能を有した超コスパに優れたモデルです。
今回のオーナー様は元々PINARELLOのRazhaというカーボンレーシングバイクをお乗りのオーナー様でした。
お乗りバイクもDi2構成ということでしたので、その乗味をベースに構成を提案させていただきました。
今回EMONDAをベースにコンポーネント一式超軽量パーツで構成することになりました。
このカスタマイズの味噌は今回目指す重量と同じ重量をカーボンフレームモデルで構成すると200万円近くの設定を130万円で実現できる点です。
もちろんアルミとカーボンでは剛性感や乗り心地も違いますので重量だけでは計れない部分は多くありますが、競技使用ではないということであれば、この差が気になることはまずないでしょう。また200万円近いハイパフォーマンスバイクの完成車ですとギア比やクランク長、ステムハンドル一体型ハンドルはメーカー指定の物が入っているので、最高級のパーツだったとしても、自分の身体に合う設定かどうかという点を突き詰めていくとそうではありません。
今回は当店水澤店長によるオプティフィットをご提案させていただき、各部設定用パーツを詰めていくことにしました。オプティフィットについては別記事にてご紹介いたします。
お客様には納車までの間にフィッティングを受けていていただき、最適なフレームサイズ、最適なハンドル・ステムサイズ等々決定いたしました。
以下構成一覧
・フレーム：TREK EMONDA ALR
・メインコンポーネント：R8100 ULTEGRA Di2
・コックピット：CADEX Race Integrated Handlebar
・ホイール：CADEX MAX40 CADEX RACE GC TIRE
今回105 のDi2ではなくULTEGRAを採用したのは『Hyper Gulide +』を採用しており、変速のスピードが従来より３倍早く、３倍スムーズなためよりサイクリングに集中しやすい仕様ということでULTEGRA化の採用が決定しました。
これまでのHG（hyper glide）との比較動画を貼っておきましたのでぜひご覧ください。
実際に我々もULTEGRA以上のコンポーネントを使っていますが、ショックレスすぎて変速したわからない時があります。（トップ側に近いほど）
皆さんの一番気になるところ、CADEX Race Integrated HandlebarがGIANT以外のバイクに取り付けられるかどうかという点ではないでしょうか。今回厳密に採用したのは『OD』(一般的にはオーバーサイズ:1-1/8サイズ)タイプのインテグレーテッドハンドルでした。
ケーブルももちろんハンドルの外側を配線することもできますが、裏側から見るとコラム穴の前面にホース配線用の穴が設けられています。
EMONDAのフレーム設計自体ケーブルのルーティングがヘッド前面部から各所へ配線される形でしたので間違いなく相性がよいことがわかりました。※コラムの後方部からの配線するフレームは難しそうです…
もしインテグレーテッドハンドルを気になっている方がいらっしゃいましたら一度フレームを見せていただけると確実です。エアロインテグレーテッドハンドルに比べて全体的に丸みとコンパクトなデザインでどこを持ってもハンドリングしやすい形状になっていますので、軽さや握り込みやすさ、快適性を求めるのであればレースハンドルの方がよいでしょう。エアロの方は空力や剛性も高いのでスプリントやハンドルを引く動作が得意な方におすすめです。
見た目の部分でも今回はDi2ということもあり無線なのでホースが2本しか出ていませんのでかなりスッキリしていますね。
ホイールのMAX40はハブとスポークが一体になっているため、ハブとスポーク間にかかる強力な引っ張る力と押される応力に対して十分な剛性を確保しつつ従来のスポークより軽量かつ金属製スポークでは再現できないエアロ形状を採用しています。
カーボンのリムだけではなく、ハブのフランジ、スポークに至るまでもが成形の自由度が高いカーボンを採用していますが、フレームやリムは今までカーボン製があったのにどうしてそれができなかったかというと、スポークなどのような細かい成形を必要とする部位で十分な強度を出すことがこれまで非常に難しかったのです。CADEXでは自社のカーボン工場があり自転車に最適なカーボンを日々研究・開発されています。
最近ではカーボンスポークを採用するメーカーは徐々に増えてきていますが、CADEXを超えるコストパフォーマンスのホイールメーカーはないでしょう。
ホイール自体も前後輪合わせて1,200g台という驚異的な軽さも当然有していますが、なによりすごいのはキレのある加速感が40mmハイトのホイールの中ではスバ抜けて高く、50mmハイトほどではないにしり適度な伸びもあります。ヒルクライムはもちろんクリテリウムやトラック、登り下りの多い日本の地形では最速のホイールです。
超軽量アルミフレームを最高峰のパーツで最適な構成で取り付けさせていただきました。
TREK🟰bontragerという組み合わせも間違いない組み方ですが、bikeportならではの究極の構成をご提案させていただきました。TREK×CADEXの構成がご提案できるのはbikeportだけです。
すっかり忘れていました（滝汗）ペダルレスでの重量はなんと『7.3kg』でした。
これは140万のMadone SLR７と同じ重量です。TREKの場合は『プロジェクトワン』というカスタマイズプログラムを展開しているため、100万円を超えてくる超高額車体では、他社では買い足さなければならない、希望のクランクやハンドルステム設定が自分の好みで選べます。
今回のEmondaはプロジェクトワンではありませんが、bikeportオリジナルのプロジェクトワンでしたので最初からお客様の身体・使い方にマッチした仕様でお出しさせていただきました。
オーナー様から、どうしようもないほどきつい坂道ライドをご希望でしたので、6月にどぎつい坂道ライドを計画中ですので、ぜひ超軽量Emondaの実力見せてくださいね。
