ネット通販で販売している自転車・用品 中古自転車は購入前に注意して!持込修理etc..

皆さんこんにちは。3月も気付けば中旬。

新生活に向けて忙しくしている方が多いのではないのでしょうか。

我々自転車屋さんも3月から5月にかけては繁忙期で多くのお客様が春からの新生活に向けて新車の購入や、メンテナンスにお持ち込みいただく方が増えます。

またそれと合わせて、ネット通販で購入いただいた自転車のメンテナンスや組み立て、中古自転車屋で購入した自転車のメンテナンス・他には持込のパーツの取付相談も多くなります。

こうして自転車屋を営んでいると様々なご相談をいただきますが、春は特に多く、今回は持ち込みいただく案件にフォーカスしてお話します。

まず昨今感じるのはネット通販や中古販売が便利になり、ついには自転車やパーツの実物を見ずに買えてしまうことです。

日々メンテナンスを受けている中で、結構高額な自転車に乗っているのに通学や通勤でしか使っていないという方であったり、「買ってすぐに異音がする」、「〇〇の調子がおかしい」色々お話を伺っていくと「フリマアプリで中古で購入した」「個人売で譲ってもらった」etc..と言うお話です。

当然前のオーナーがどれだけ、どんな風に使っていたかは、車のように定期的な車検やメーターはありません、あくまで自己申告であって嘘か本当かは調べようがありません。

見た目が綺麗だからという理由で車体の状態は測れません。悪質な場合だと見た目だけ綺麗にして、変速やブレーキが動作が不良であったり、ベアリングやフリーボディなど見えない部分が損耗していることを素人の方が見抜くのはほぼ不可能ですし、ネット通販であれば不可能です。

こうした車体やパーツを購入する際は非常に注意が必要です。1stオーナーでないとメーカー保証が受けることができない、個人売買の場合は返品対応に応じてもらえないケースもあるはずです。

これらのリスクを孕んでいることを”理解し自己責任で対応ができるのであれば、まだまだ使える自転車やパーツを有効活用することは非常に素晴らしいことです。

これまでにあった例だと


ネット通販で新車を購入 組立工賃+初期不良で組立中断 さらに追加費用発生

インターネット通販で自転車を購入後、組立依頼をいただきました。

組立整備を行っていくとステムの精度不良でハンドルに適正トルクで締め付けてもハンドルが固定できないことがわかりました。当然作業自体の費用は発生します。組立自体は行ったがこのままで安全に乗ることが出来ない旨をお客様にお伝えすると「メーカー保証申請をしてほしい」とおっしゃられましたが、取り扱いのない上に持込車体のため対応できません。「ご購入者ご自身で申請を」とお伝えしましたが、あまりにネットでの申請が複雑だったようで、当店で追加の対応費用をいただき、我々もあくせくしながらメーカー保証申請と組立を行いました。

店頭で1台買ったほうが先を見てもコスパよかったのでは!?


このパーツ取り付けられますか?

自身の自転車がどういった構成か全て理解している人は多くないはずです。

自身の自転車の構成を知ることでカスタマイズの展望をイメージしやすくなります。

しかし規格や互換性、はたまた年式によって同じグレードでも動作の可否はマチマチです。

お持ち込みいただいたパーツで「自転車を組んでほしい」「パーツを取り付けてほしい」「取付可能?」といったご依頼をいただきますが、パーツの取り直しになることは多々あります。最近多いのはスパイダー型のパワメ取付の相談。某ネットショッピングでも安価で販売しているものが多いようです。簡単そうに見えて実はかなり複雑なクランク周りの規格を判断し、適合する商品を選定するのは容易では有りません。

自転車とカスマイズ用のパーツを持ち込んで、そもそも取付不可という規格違いの案件は絶えません。

中には規格があっているか店頭で確認してネットで購入する方もいらっしゃいますが、お店との付き合いも大切にしていただけると幸いです。


中古店で中古車を購入!数ヶ月で新車価格をトータルで超える修理費用発生!

アルバイトを一生懸命頑張って貯めたお金で、現行品だと定価125,000円するロードバイクの一世代型落ちのモデルが某中古ショップで80,000円程度で購入したそうです。

彼はそのメーカーを取り扱っている当店にメンテナンスに何度が来店。都度点検・メンテナンスは費用がかかります。見てみるとサイズがあっていないためかステムを交換する必要があったり、Rメカの調子がおかしいと相談いただきましたが、ハブやフリーボディ損耗が激しくホイールごとの交換で40,000近く修理が必要になりました。(ハブだけ組み替えるなど色々思考しましたが、部分的に修理するのは得策ではないと判断しました。) 購入して数カ月ですが、新車でもしこれと同じ状態ならメーカー保証が受けられ、日々の点検も費用もかかりません。

後日新車を改めて購入いただきました。


新車の販売価格には何が含まれているのか?

我々が販売している先程例にあげた現行品の125,000円の車体を例に車体価格には何が含まれているんでしょうか。

・車体代(一見するとこれが車体の価格に思えます)

・我々が組立整備してご納車する工賃(7部組で出荷されますが、ただ組み立てるのではなくほぼ全てのパーツを再度確認し組立調整を行っています。)

・1stオーナーに限りメーカー保証が付帯(製造上の不備等による不具合に対応、メーカーによってはクラッシュリプレイスメントといった1stオーナーのための車体の破損の救済措置あり)

・店舗によっての購入者サービス(店頭で購入いただいた方にはお店さん独自のサービスが付帯することがあります。例:購入者はイベント参加無料・点検調整費用が〇〇ヶ月無料等etc…)


どんなに高級な自転車でもメンテナンスなしに乗り続けることはできません。また屋外で走行するには様々なリスクがつきまといます。我々自転車屋も販売した物であれば購入後も修理やメンテナンスのフォローを迅速に行えます

しかし持ち込んでいただいたバイクというのは、いつ頃からどんな風に使っているのか全くわからないので、これまでの経緯やこれからどんなふうに運用していきたいのかヒアリングや診断が必要です。

その部分だけ修理すれば良いのか、より広い範囲で修理が必要なのか。それらを正確に診断するには、より多くの箇所を分解して調べるため工賃も高額になりやすいです。

購入いただいたお店と付き合っていくことで車体の状態も把握しやすく、お客様のライフスタイルに最適な提案をしてくれます。中には転勤等でやむなくお店を新たに開拓しなければならない場合でも、1stオーナーかつそのメーカーの取り扱い店があれば、これまでの利用状況をお話すれば、親身に対応してもらえるはずです。

我々はネットで買った自転車や、中古自転車を否定しているわけではありません。あくまでそれらのリスクを知ったうえで適切に対応が難しいのであれば、新車・新品を選んだほうがむしろお得で安心だということです。

今回ご紹介した案件以外にも様々なご相談をいただきますが、皆さんは自転車や自転車のパーツを探すときに”定価より安い”見た目が綺麗だしラッキーと思う前にまずはお店に足を運び、長い目で見たとき、どちらのほうが自分のライフスタイルを豊かにしてくれるのかを、一人で考えずお店のスタッフ等に尋ねていただけると間違いないかと思います。

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